ハニカムスクリーンってどんな特徴があるの?オススメの窓は?
ハニカムスクリーンの「ハニカム」とは、英語で「ハチの巣」のこと。
ハチの巣のような六角形が連なったような形のことを「ハニカム構造」と言いますが、ハニカムスクリーンもその名の通り、横から見ると六角形が連なったような形になっています。
この構造こそが、ハニカムスクリーン最大の特徴!
ここでは、そんなハニカムスクリーンの商品特徴についてご紹介します。
目次
- ハニカムスクリーンとは
- ハニカムスクリーンのバリエーション
- ハニカムスクリーンの生地について
- ハニカムスクリーンの操作方法
- ハニカムスクリーンはどんな窓にオススメ?
- ハニカムスクリーンを選ぶ・使う時に気をつけたいポイント
- アフター対応もいたします
ハニカムスクリーンとは
六角形の細い筒がいくつも並んだような形になっており、その筒を折りたたむように持ち上げることで開け、広げるように降ろすことで閉まる、上下昇降式の商品です。
横から見ると筒が並んだハニカム構造が分かりますが、室内や外から見ると筒状になっていることはあまり分からず、ギザギザの折り目が並んでいるような見た目はプリーツスクリーンとよく似ています。
【参考コラム】プリーツスクリーンってどんな特徴があるの?オススメの窓は?
プリーツスクリーンと同様に、生地はお好きな高さで止められます。
途中で止めることで太陽の強い光や高い建物からの視線を遮りながら採光することができるのは、シェードやロールスクリーンとも同じです。
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【参考コラム】ロールスクリーンってどんな特徴があるの?オススメの窓は?
その一方で、ハニカムスクリーンならではの特徴が、「断熱性能の高さ」です。
筒状で中に空気の層ができる構造のため、その空気層によって熱の移動が遮られ、窓まわり製品の中でトップクラスの断熱性を発揮します。
冷暖房効率も大幅アップ!
熱の出入りは、窓からの割合がもっとも大きいと言われています。
夏は暑く冬は寒い北陸では、窓まわり製品選びの際に断熱性も考えたいところですね。
また、ハニカムスクリーンは昇降用のコードが生地の内部を通るため、表面にコードの穴が開かないのも特徴です。
プリーツスクリーンにも、コードを生地裏面に通すことで表面からは穴を見えなくした商品がありますが、ハニカムスクリーンのコードは内部を通るため表からも裏からも見えません。
コード穴からの光漏れが無く、窓の外から見たときもスッキリとして意匠性に優れています。
ハニカムスクリーンのバリエーション
ハニカムスクリーンには、以下のようなバリエーションがあります。
機械部分はプリーツスクリーンと似た構造のため、スタイルも共通しているものが多いです。
シングルタイプ
厚地のみ、もしくはレースのみの生地が昇降するスタイルです。
レースのみのハニカムスクリーンは、2022年8月現在ニチベイのみの発売となっています。
厚地とレースが付いたタイプ
レース生地のタイプにより、2通りがあります。
レースがプリーツスクリーンのタイプ
厚地のハニカムスクリーンと、プリーツスクリーンのレース生地が上下に組み合わせられているタイプです。
レース生地の透け感を楽しみたい、光をより効率的に取り入れたいという方にはこちらのタイプがオススメです。
プリーツスクリーンと同様に、上にレース生地、下に厚地という組み合わせなら、お部屋の中のプライバシーを守りながら採光できます。
逆に上に厚地、下にレース生地という組み合わせにして、強い直射日光は遮りつつ外の明るさや景色を楽しむことも可能ですが、厚地が上のスタイルは対応しているメーカーや生地が限られることにご注意ください(2022年8月現在)。
レースもハニカムスクリーンのタイプ
厚地もレース生地もハニカムスクリーンで、上下に組み合わせられているタイプです。
レース生地もハニカムスクリーンにすることで、日中レース生地の割合を大きくしたときでも断熱性能が保たれることが大きなメリットです。
その一方、ハニカムスクリーンは生地が2枚重なった状態になるため、プリーツスクリーンのタイプと比べてレース生地が透けにくくなることと、お値段もプリーツスクリーンのタイプより上がること、取り扱いメーカーが限られること(2022年8月現在、ニチベイのみ)をご了承ください。
一枚のスクリーンで上からも下からも開閉可能なタイプ
プリーツスクリーンと同様に、ニチベイからはハニカムスクリーンにも「アップダウンスタイル」が発売されています。
生地が一枚のみなのはシングルタイプと同様ながら、下からはもちろん上からも開けられるという異色のスタイルで、上から採光だけでなく通気もできるのが特徴です。
上からも開くとは言っても、機械から吊るしているコードがあるので、全開しても上側からの出入りはお控えくださいね。
ハニカムスクリーンの生地について
ハニカムスクリーンはいくつもの筒をつなげたような構造のため、布地で作ることが難しく、主にポリエステル不織布を圧着して作られています。
和紙のような不織布の風合いをそのまま活かした不透明生地と、その内側にアルミニウムを蒸着するなどして遮光性を高めた生地、不織布に防炎加工を施した生地などがあります。
各社カラーバリエーションを取り揃えていますが、ハニカムスクリーン生地の特徴は、お部屋側にのみ色付きの生地を使用し、外から見える側には白色の生地を使っていること。
これは外からの見た目をスッキリさせる効果の他、生地が二重に重なっていることが特徴のハニカムスクリーンにおいて、白を重ねることでお部屋側の生地の色をより鮮明に見せる効果もあります。
また、断面の六角形は、よく見ると正六角形ではなく室外側の生地の方が少しだけ短くなった、アルファベットの「D」のような形になっています。
これはスクリーンを降ろしたときに、生地自体の重みで上の方が伸びてしまうのを防ぎ、内側のプリーツの形を美しく保つためです。
ハニカムスクリーンの操作方法
機械の構造がプリーツスクリーンとよく似ているハニカムスクリーンは、操作方法もプリーツスクリーンと共通のものがほとんどです。
コード式
最もシンプルな操作方法で、細いコードを引っ張ることで昇降します。
レースがあるタイプの場合は2本の細いコードが付いており、1本は全体の昇降、もう1本で厚地とレースの割合を変えることができます。
シンプルな構造ゆえに機械部分もコンパクトでお値段もリーズナブルですが、大きな製品になると機械にも操作する人間にも負荷が大きくなってしまうので、小窓向けの操作方法と言えます。
チェーン式
ボールチェーンを引っ張ると全体が上がり、軽く引っ張って離すと自動的に降りていくため、降ろしたい時に何回も引っ張る必要が無くサッと降ろせるのが特徴です。
途中でもう一度軽く引っ張ると、止めたいところで止めることができます。
レースがあるタイプの場合は次にご紹介する「ワンチェーン式」となるため、チェーン式は主にシングルタイプ(ニチベイのアップダウンスタイルにも対応)向けの操作方法です。
ワンチェーン式
厚地とレースの2種類の生地がある場合のみの操作方法で、昇降も生地割合の変更も1本のボールチェーンで行うことができます。
チェーン式と同様に自動降下機能が付いており、全体の昇降の場合も、生地割合を変更する場合も、どちらもチェーンの操作したい側を軽く引っ張って離すと自動的に降りていきます。途中でもう一度軽く引っ張ると、止めたいところで止めることができます。
全体の昇降も生地割合の変更も軽い力で行えるので、大きな窓に適しています。
コードレス式
タチカワブラインド製品では「ハンドル操作」、ニチベイ製品では「コードレス式」と呼ばれている、操作コードやチェーンが一切無く、一番下やレースと厚地の間にあるバーに付いているグリップハンドルで操作する方法です。
グリップハンドルをつまんで上げるとそのバーが上がって止まり、下げると下がって止まるという直感的に操作できる方法で、チェーンやコードが無い分見た目が最もスッキリしていること、また小さなお子さまやペットが絡まる心配が無く安全性にも優れていることが特徴です。
ただし、グリップハンドルを直接つまんで操作するため、一番上まで上げた時でも手が届く高さである必要があること、また縦幅が大きい窓では、全開から一番下まで降ろそうとすると立った状態からしゃがみながら降ろす必要があることなどもあり、取り付け位置のさほど高くない、小さめの窓にオススメの操作方法です。
また、床のすぐ上にあるような地窓の場合も、コードレス式ならコードやチェーンが床に垂れ下がることなくスッキリと納まります。
スマートコード式
ニチベイの「スマートコード式」は、短いコードの先にグリップが付いたスマートコードを引っ張ることで操作する方法です。
コードを繰り返し引っ張ると上がっていき、軽く引っ張って離すと自動的に降りていきます。コードを持ち直したりする必要なく片手で操作できるので、荷物を持っていたりお子さんを抱っこしているときなどでもサッと操作できます。
ハニカムスクリーンと操作方法が共通の、プリーツスクリーンスマートコード式の操作動画です。
コードがループ状になっておらず小さなお子さまやペットが絡まる心配が無い、コード自体もお子さまの手が届きづらい高い位置にあることなどから、見た目にスマートなだけでなく安全性も高く、チャイルドセーフティー製品としてグッドデザイン賞とキッズデザイン賞を受賞しています。
このスマートコード式は、ニチベイのロールスクリーンやプリーツスクリーンでもお選びいただくことができます。
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電動式
吹き抜けなど高い場所にある窓や、複数並んだ窓のスクリーンを一気に上げ下げしたい時などに、ボタン一つで簡単に操作できるのは電動タイプならではです。特にリモコンであれば、窓の近くまで行かなくても操作できるので、身体の不自由な方にもお使いいただきやすい製品です。
赤外線リモコンで操作するタイプは、市販のスマート家電リモコンと組み合わせることで、音声による操作や外出先からの遠隔操作にも対応が可能です。
ハニカムスクリーンはどんな窓にオススメ?
ハニカムスクリーンの最大のメリットは、何と言ってもその断熱性能です。
そのため、一日の中で過ごす時間の多いところを快適にしたいということで、リビングに使われることが多いです。
特に、リビング上部に吹き抜けのあるお家では、大きな空間で開放感がある反面、冷暖房が効きづらく夏暑く冬寒い…といった状態になることも少なくありません。
そんな吹き抜けの窓も、ハニカムスクリーンを付けることで冷暖房効率アップが期待できます。
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また、オプションで窓枠とスクリーンの隙間を塞ぐガイドフレームもあります。
これを窓枠内側に取り付けることで冷暖房効率のさらなる向上と光漏れの低減を実現し、また筒状という特殊な形状のスクリーン内側が汚れるのも防ぐことができます。
ハニカムスクリーンを選ぶ・使う時に気をつけたいポイント
ハニカムスクリーンは、生地内部に空洞がある筒状の生地が特徴です。
そのため、使用していると、他の製品のように表面が汚れるだけでなく、空洞の中に虫が入ってしまったりすることがあります。
その場合は、パソコンのキーボード掃除などに使う「エアダスター」で横から空気を吹き込むと、その風圧で出てくることが多いそうです。
そもそも中に入ってほしくない!という場合や、吹き抜けなど手が届かない場所に取り付けられる場合は、ご購入時にオプションのガイドフレームも併せてご検討ください。
また、ハニカムスクリーンは機械の構造がプリーツスクリーンとよく似ているため、プリーツスクリーンと同じように、全体の昇降をするときはレースと厚地の間にある中間バーを一番上まで上げた状態(上がレースで下が厚地の場合、全面が厚地になった状態)で操作すること」も大事です。
中間バーが中途半端な位置にあるまま全体の昇降操作をすることはお避けください。機械からスクリーンを吊るしているコードが絡まってしまい、途中で降りてこなくなる危険性があります。
また、直接グリップハンドルを操作するコードレス式以外で、一番下のバーを直接手で持ち上げて下をくぐったりするのも、同様のリスクがありますのでお避けください。
アフター対応もいたします
かあてんやでは、「ハニカムスクリーンが上がらなくなった」「降りなくなった」「チェーンが切れた」などのトラブルのご相談も承っております。
かあてんやでご購入の製品はもちろん、他店で購入されたものでも、取り扱いのあるメーカーの製品でしたら修理対応が可能ですので、お気軽にご問合せください。
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