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プリーツスクリーンってどんな特徴があるの?オススメの窓は?

「プリーツ」という名の通り、くっきりとした折り目が特徴的な「プリーツスクリーン」。

プリーツスクリーンの和室

カーテンやブラインド、ロールスクリーンと比べると知名度は今ひとつですが、最近の和室や畳コーナーにはまず真っ先に採用される商品です。

実は和風のお部屋だけでなく、洋風のお部屋にも似合う生地がありますし、プリーツスクリーンならではの大きなメリットもあるのです!

ここでは、そんなプリーツスクリーンについてご紹介します。

目次

プリーツスクリーンとは

ジャバラ状に折り目がついた生地(スクリーン)を折りたたむように持ち上げることで開け、広げるように降ろすことで閉まる、上下昇降式の商品です。

プリーツペアタイプ

生地はお好きな高さで止められるので、途中で止めることで太陽の強い光や高い建物からの視線を遮りながら採光することができるのは、シェードやロールスクリーンと同じですね。

【参考コラム】シェードってどんな特徴があるの?オススメの窓は?

【参考コラム】ロールスクリーンってどんな特徴があるの?オススメの窓は?

しかしプリーツスクリーンは、シェードやロールスクリーンのように上から生地が降りてくるだけではありません。

厚地とレース生地を上下に組み合わせたタイプでは、上にレース生地、下に厚地という組み合わせにすることで、道路に面した窓などでも外からお部屋の中が見えることなく、効率的に採光できるのです!

この「レース生地を上に配置できる」というのは、プリーツスクリーンにしか無い特徴です。

また、布生地以外に「和紙調」の生地が充実しているということもプリーツスクリーンならではの特徴です。

障子のような質感を持ちながらカラーバリエーションが豊富で、和モダンな雰囲気にもよく似合うので、和室によく使われる理由となっています。

【参考コラム】和室に合うカーテンって?

プリーツスクリーンのバリエーション

プリーツスクリーンには、以下のようなバリエーションがあります。

シングルタイプ

厚地のみ、もしくはレースのみの一枚の生地が昇降するスタイルです。

プリーツシングル

厚地とレースが付いたタイプ

外から見える位置の窓などでは、厚地のみでは開けたときにお部屋の中が見えてしまうのが気になる場合もありますので、レース生地も付いたタイプがオススメです。

厚地とレースが上下に付いたタイプ

タチカワブラインドでは「ペア」、ニチベイTOSOでは「ツインスタイル」と呼ばれる、一枚のスクリーンに厚地とレースを上下に組み合わせたスタイルです。

上にレース生地、下に厚地という組み合わせなら、お部屋の中のプライバシーを守りながら効率的に採光できますし、逆に上に厚地、下にレース生地という組み合わせにして、強い直射日光は遮りつつ外の明るさや景色を楽しむこともできます。

厚地とレース生地の配分は操作で簡単に変えることができるので、お昼はレース生地の配分を多めにして採光したり、夜は全面厚地でプライバシーを守ったり、窓のお掃除をするときや窓から出入りするときは両方とも上げたりと、自由に切り替えることができます。

プリーツスクリーン開閉

厚地とレースが前後に付いたタイプ

タチカワブラインドの「ダブル」や「ゼファー」シリーズは、厚地とレース生地を前後に重ねるように付けたスタイルです。

こちらは上下のタイプのように上から光を取り入れることはできませんが、ダブルシェードやダブルロールスクリーンと同じ感覚で使うことができ、スクリーン二枚の二重構造になっていることで断熱性能が向上しているのも特徴です。

プリーツダブルタイプ

一枚の生地で上からも下からも開閉可能なタイプ

ニチベイの「アップダウンスタイル」は、生地が一枚のみなのはシングルタイプと同様ながら、下からはもちろん上からも開けられるという異色のスタイルです。

ちょうど、上下に生地の付いた「ツインスタイル」の上側のレース生地を外したようなイメージで、上から採光だけでなく通気もできるのが特徴です。

アップダウンスタイル

上からも開くとは言っても、機械から吊るしているコードがあるので、全開しても上側からの出入りはお控えくださいね。

その他

アップダウンスタイルの説明で書いたように、プリーツスクリーンは機械からコードで吊るされていて、そのコードを引っ張ることで開閉します。

多くのプリーツスクリーンは、スクリーン生地そのものに穴が開いていて、そこをコードが通っているため、よく見るとその穴が縦線のように見えます。

ここまでのプリーツスクリーンの写真を見ると、その縦線がお分かりいただけるかと思います。

構造上、どうしてもコードで吊るさなければいけないのですが、遮光の生地などだと特に、穴からの光漏れが気になる…という方もいらっしゃるかもしれません。

タチカワブラインドの「ゼファー・フィーユ」、ニチベイの「もなみグランツ」では、その穴が表面には見えない画期的な構造となっています。

フィーユ特徴

一般的なプリーツスクリーンは、ジャバラ状に折り目を付けた生地の真ん中に開けた穴をコードが通っていますが、ゼファー・フィーユ、もなみグランツでは、ジャバラの後ろ側をつまんだような形になっており、そこにコードを通す穴を空けることで、表面からは全く穴やコードが見えなくなっています。

穴が見えないことで、遮光性はもちろんのこと、生地本来の美しさを楽しめる意匠性、お掃除の際もコードに引っかかりにくいメンテナンス性、小さなお子さまやペットのいるお家でもイタズラされにくい安全性なども向上しています。

穴を開けてコードを通しているものと言えば横型ブラインドもありますが、こちらも同様に穴を無くして遮光性をアップした商品が発売されています。

【参考コラム】穴の無いブラインドやプリーツスクリーン、ご存知ですか?

【参考コラム】横型ブラインド(ベネシャンブラインド)ってどんな特徴があるの?

生地のバリエーション

先ほど、プリーツスクリーンは和紙調の生地が充実していると書きましたが、プリーツスクリーンの生地はそれだけではありません。

無地の布地はもちろん、柄物や遮光の生地もメーカーによっていろいろご用意されています。

和紙調

まずは一番使われる頻度の高い和紙調の生地。

主に耐久性に優れたポリエステル素材の不織布が使われていますが、手触りや柔らかな光の入り方は本物の和紙そっくりです。

一口に和紙調と言っても、光をよく通す明るい印象のものから、蝋紙のような風合いでプライバシーをよりしっかりと守るもの、手漉き和紙のような素朴な味わいのものなどいろいろな生地があり、それぞれカラーバリエーションも豊富なので、お好みに合わせてお選びいただけます。

布地

洋風のお部屋にも使いやすいプレーンな無地、コットンやリネンのようなナチュラルな雰囲気の生地、和風のお部屋に合わせやすいニュアンスのある生地、寝室など落ち着く空間にオススメの遮光生地など、こちらもバリエーション豊富です。

中には、北欧風のインテリアにマッチするノルディック柄のプリント生地や、優美な桜や紅葉を織りで表現した生地、太陽熱を反射する遮熱機能のある生地なども。

ノルディック柄
桜の織柄

無地の生地や遮光生地はロールスクリーンや縦型ブラインドと共通柄のものも多いので、リビングには縦型ブラインドやロールスクリーン、その一角にある畳コーナーには同じ生地でプリーツスクリーンを、というコーディネートなども可能です。

縦型ブラインドとのコーディネート

レース生地

和紙調や、無地や柄物など種類豊富な厚地と組み合わせるため、レース生地も充実しています。

白だけでなく、柔らかな色合いのカラーバリエーションがあり、厚地の色に合わせてお選びいただけます。

多くは布織物ですが、TOSOには薄手の和紙調で、同じく和紙調の厚地とのコーディネートもしやすい「一葉」というシリーズもあります。

スダレ調

中庭に面した窓などでは、スダレ調のプリーツスクリーンも素敵です。

スダレ調

レース生地とはまた違った透け感があり、スダレ越しに見える景色に一味違う趣を感じさせてくれます。

プリーツスクリーンの操作方法

従来からある代表的なものには「コード式」「チェーン式」などがありますが、近年はループ状のコードやチェーンを無くし、スッキリした見た目と安全性を兼ね備えた「コードレス式」や「スマートコード式なども発売されています。

コード式

最もシンプルな操作方法で、細いコードを引っ張ることで昇降します。

コード式

ペアやツインの場合は2本の細いコードが付いており、1本は全体の昇降、もう1本で厚地とレースの割合を変えることができます。

シンプルな構造ゆえに機械部分もコンパクトでお値段もリーズナブルですが、大きな製品になると機械にも操作する人間にも負荷が大きくなってしまうので、小窓向けの操作方法と言えます。

ループコード式

現在はニチベイのみが採用している操作方法で、太い昇降コードを引っ張ることで昇降します。

ループコード式

ペアやツインの場合は細いコードがもう1本付いており、そのコードで厚地とレースの割合を変えることができます。

大きな製品でもコード式より軽く操作できます。

チェーン式

ボールチェーンを引っ張ると全体が上がり、軽く引っ張って離すと自動的に降りていくため、降ろしたい時に何回も引っ張る必要が無くサッと降ろせるのが特徴です。途中でもう一度軽く引っ張ると、止めたいところで止めることができます。

チェーン式自動降下

ペアやツインの場合は細いコードがもう1本付いており、そのコードで厚地とレースの割合を変えることができる点はループコード式と同じですが、自動降下機能があることで、大きな製品の場合の操作がよりスムーズに行なえます。

ワンチェーン式

ペアやツインなど2種類の生地がある場合のみの操作方法で、昇降も生地割合の変更も1本のボールチェーンで行うことができます。

チェーン式と同様に自動降下機能が付いており、全体の昇降の場合も、生地割合を変更する場合も、どちらもチェーンの操作したい側を軽く引っ張って離すと自動的に降りていきます。途中でもう一度軽く引っ張ると、止めたいところで止めることができます。

ワンチェーン式自動降下

ボールチェーンが1本のみのため、ボールチェーンとコードの2本が付いているチェーン式より、見た目にスッキリしています。

生地割合の変更も軽い力で行えるので、大きな窓に適しています。

コードレス式

タチカワブラインド製品では「ハンドル操作」、ニチベイ製品では「コードレス式」、TOSO製品では「コードレスタイプ」と呼ばれている、操作コードやチェーンが一切無く、一番下やレースと厚地の間にあるバーに付いているグリップハンドルで操作する方法です。

コードレス式

グリップハンドルをつまんで上げるとそのバーが上がって止まり、下げると下がって止まるという直感的に操作できる方法で、チェーンやコードが無い分見た目が最もスッキリしていること、また小さなお子さまやペットが絡まる心配が無く安全性にも優れていることが特徴です。

ただし、グリップハンドルを直接つまんで操作するため、一番上まで上げた時でも手が届く高さである必要があること、また縦幅が大きい窓では、全開から一番下まで降ろそうとすると立った状態からしゃがみながら降ろす必要があることなどもあり、取り付け位置のさほど高くない、小さめの窓にオススメの操作方法です。

また、床のすぐ上にあるような地窓の場合も、コードレス式ならコードやチェーンが床に垂れ下がることなくスッキリと納まります。

スマートコード式

ニチベイの「スマートコード式」は、短いコードの先にグリップが付いたスマートコードを引っ張ることで操作する方法です。

スマートコード式

コードを繰り返し引っ張ると上がっていき、軽く引っ張って離すと自動的に降りていきます。コードを持ち直したりする必要なく片手で操作できるので、荷物を持っていたりお子さんを抱っこしているときなどでもサッと操作できます。

コードがループ状になっておらず小さなお子さまやペットが絡まる心配が無い、コード自体もお子さまの手が届きづらい高い位置にあることなどから、見た目にスマートなだけでなく安全性も高く、チャイルドセーフティー製品としてグッドデザイン賞とキッズデザイン賞を受賞しています。

このスマートコード式は、ニチベイのロールスクリーンでもお選びいただくことができます。

【参考コラム】ロールスクリーンなどについているクリップは何に使うの?

電動式

タチカワブラインド製品はシングル、ペア(上下2種類の生地)、ダブル(前後2種類の生地)の全てで、ニチベイ製品はシングルのみ、リモコンや壁に付けたスイッチで操作する電動式に対応しています。

電動プリーツスクリーン

吹抜など高い場所にある窓や、複数並んだ窓のスクリーンを一気に上げ下げしたい時などに、ボタン一つで簡単に操作できるのは電動タイプならではです。特にリモコンであれば、窓の近くまで行かなくても操作できるので、身体の不自由な方にもお使いいただきやすい製品です。

赤外線リモコンで操作するタイプは、市販のスマート家電リモコンと組み合わせることで、音声による操作や外出先からの遠隔操作にも対応が可能です。

プリーツスクリーンはどんな窓にオススメ?

何と言ってもまずは和室や畳コーナーです。

和紙調の不織布から差し込むあたたかみのある光は、和室居心地の良い空間にしてくれます。

TOSOのWebサイトでは、プリーツスクリーンと畳の色を選んでカラーコーディネートのシミュレーションをしてみることもできます。

TOSOカラーシミュレーション

TOSOカラーシミュレーション

また、下を厚地にして上から採光できるという特徴を活かして、明るさは欲しいけど外から見えやすい位置の窓や、視線は遮りつつ朝の光も取り入れたい寝室などにもいかがでしょうか。

プリーツスクリーンを使う時に気をつけたいポイント

上下に2種類の生地が付いているペアやツインのプリーツスクリーンでは、普段、レース生地と厚地との割合を朝昼晩で変えて使うことが多いと思います。

全体の昇降をしたい場合というのはそれに比べると少ないと思うのですが、その際に気をつけたいポイントとして、「全体の昇降をするときは、レースと厚地の間にある中間バーを一番上まで上げた状態(上がレースで下が厚地の場合、全面が厚地になった状態)で操作すること」が大事です。

中間バーが中途半端な位置にあるまま全体の昇降操作をすることはお避けください。機械からスクリーンを吊るしているコードが絡まってしまい、途中で降りてこなくなってしまったりする危険性があります。

また、直接グリップハンドルを操作するコードレス式以外で、一番下のバーを直接手で持ち上げて下をくぐったりするのも、同様のリスクがありますのでお避けください。

アフター対応もいたします

かあてんやでは、「プリーツスクリーンが上がらなくなった」「降りなくなった」「チェーンが切れた」などのトラブルのご相談も承っております。

かあてんやでご購入の製品はもちろん、他店で購入されたものでも、取り扱いのあるメーカーの製品でしたら修理対応が可能ですので、お気軽にご問合せください。

【参考コラム】ブラインドやシェードが故障かな?と思ったら

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