横幅が2m以上の大きな窓には、どんな商品が付けられますか?
リビングや縁側などの横幅が大きな窓。
光を多く取り入れられ、開放感もあって素敵ですが、そんな大きさには何が似合うの?何なら対応できるの?とちょっと迷ってしまいますね。
でもご安心ください。
かあてんやが、幅広の窓に相性の良いスタイルをご紹介いたします!
目次
横幅の大きな窓について選ぶポイント
商品選びのときは、デザインのお好みに加えて、以下のようなことを考慮しておきましょう。
横と縦、どちらの方向に開閉するか
例えば床まである掃き出し窓で、お庭やベランダに面した場所の場合。
窓から出入りしたいときは、縦方向に開閉する製品(横型ブラインドやロールスクリーン、シェードなど)だと、人間が通れる高さまで上げる必要があります。
横方向に開閉する製品(カーテンや縦型ブラインドなど)だと、人間が通れる幅だけ開けることも可能です。
掃き出し窓で、なおかつ横幅が広いと、製品によっては上げるときに重さを感じる場合もあります。頻繁に開閉する場所では、毎日の開閉時の重さが許容できる範囲かを考えておきましょう。
また、縦横ともに大きな窓の場合は窓自体が横方向に開閉することが多いため、窓を開けて風を通したいときは注意が必要です。
ロールスクリーンなど縦方向に開閉する製品の場合、スクリーンが風で揺れて、製品の一番下についているバーが窓やサッシに当たるおそれがあります。何度も当たって音が出たり傷付いたりするのを防ぐため、風を通すときは一番上まで上げておくことをオススメします。
逆に、横幅は広いけど縦幅はそれほど大きくない、横に細長い窓では、縦方向に開閉するロールスクリーンなどの方が開けたいときにサッと開けられます。
【参考コラム】細長い「スリット窓」に合うカーテンは?
日差しの強い場所の場合も、縦方向に開閉する製品を上げる途中で止めれば、眩しさを防ぐことができます。近くにマンションなどがあって、斜め上方向からの視線を遮りたい場合も同様です。
そのお部屋の使い方や窓の向き、高さなどによって、オススメの製品は変わってきます。
1つの大きな製品で覆いたいか、2つ以上に分けても大丈夫か
それぞれの製品には「最大でここまで作れる」という限界サイズがあります。
横方向に開閉するカーテンや縦型ブラインドは大きな横幅に対応しやすい製品ですが、縦方向に開閉する製品の場合は、生地の種類や操作方法によっては横幅の対応が2mまでとなっているものもあります。
大きな1台で付けたい場合は、広幅に対応できる製品や生地を選ぶ必要があります。
作りたい窓の幅に対して1台では製作不可能な場合や、面積が大きくて操作の重さが気になる場合などは、真ん中やサッシの枠のある部分で分割して2台や3台で付けることもあります。
分割するメリットは
- 選べる生地の種類が多くなる
- 1台あたりの操作が軽い(操作方法にもよりますが、横幅が広ければ広いほど一般的に操作は重くなります)
逆にデメリットとしては
- 分割した間に隙間があく
- 手動の場合は数台を一度に操作できないので、開閉の手間が増える(電動であれば、まとめての操作も可能です)
- 一台の大きさは小さくなりますが、台数が増えるので金額が上がる
というようなものが挙げられます。
デザイン、使い勝手、予算・・・どこをまず重視したいか、優先順位を付けながら考えていきましょう。
ここでは主に、「横幅の広い掃き出し窓(床まである窓)」に相性のいい商品をご紹介していきます。
横幅の広い窓と相性のいいスタイルはこれ!
おすすめスタイル | おすすめ度 |
---|---|
カーテン | ◎ |
縦型ブラインド | ◎ |
ロールスクリーン | ◯ |
横型ブラインド | △ |
シェード | △ |
カーテン…おすすめ度◎
カーテンは一般的に、生地を横に繋ぐように縫製して製作するため、横幅の広い窓にも対応しやすい製品です。
中でも「ヨコ取り」と呼ばれる一部のレースカーテンは、繋ぎ目なくカーテンを縫製できるため、横幅の広い窓には特にオススメです。
また、いくつかに分割しても、閉めた時は分かれ目が目立ちにくいのがヒダがあるカーテンの長所。
横方向に開閉するため、操作するときに重さを感じにくく、開けたいとき閉めたいときにサッと開閉できます。
生地のバリエーションは、他の製品とは比べ物になりません。デザインのみならず、近年は様々な機能を持つ生地も多く発売されています。
また、カーテンは「機械」部分が無いため、年月が経っても故障が少なく、長くお使いいただきやすい製品でもあります。
縦型ブラインド…おすすめ度◎
カーテンと同じく横方向に開閉する縦型ブラインドも、横幅の広い窓には使いやすい製品です。
直感的に操作できるバトン式ならカーテンと似た間隔で開閉できますし、特に横幅のある窓の場合は、移動せずに開閉操作ができるコード式やバトン&コード式がおすすめです。
また、リモコンのボタンを押すだけで開閉ができる電動タイプもあります。
開閉の仕方は、左右どちらかから開いて逆側に寄せる片開きと、真ん中から開いて両端に寄せる両開きとがあります。
バトン式の場合は、左右両方から開けられるようにすることも可能です。
ロールスクリーン…おすすめ度◯
ロールスクリーンは、縦方向に開閉する製品の中では操作が軽く、大きな窓にも使われやすい製品です。
特に、中庭に面している窓など、外からの視線をあまり気にしなくて良くレースも要らないという場合は、スッキリとしたロールスクリーンの厚地のみにするという方もいらっしゃいます。
横幅3mまで対応している生地もあり、分割無しの一台で使いたい場合は、そのような広幅対応の生地を選ぶと良いでしょう。
分割でも良い場合は、選べる生地の種類が多くなります。3台分割で中央を柄物、両サイドを柄に合わせた無地のロールスクリーンにするなどのコーディネートもおしゃれです。
電動タイプならリモコン1つで、分割したロールスクリーンを全台まとめて開閉したり、1台ずつ開閉したりということも可能です。
【参考コラム】ロールスクリーンってどんな特徴があるの?オススメの窓は?
横型ブラインド…おすすめ度△
横型ブラインドも、アルミ製のものは一台で横幅3mまで、木製のものも横幅2.4mまで対応できる製品です。
面積の広い窓で、光の入り方を自在に調整できるのも利点です。
ただ、お手入れする際は一枚一枚の羽を挟むようにする必要があるため、面積が大きくなると少し大変に感じられるかもしれません。
また、木製のブラインドは雰囲気がとても素敵ですが、面積が大きくなると、操作に重さを感じることがあります。
メリットとデメリットをよく考えて選ぶことが大事です。
シェード…おすすめ度△
カーテン生地で作れるため、生地のバリエーション豊富さと、下ろしたときのスッキリした見た目が魅力のシェード。
ですが、横幅の大きなものになると、やはり操作の重さが気になってきます。
厚手の生地や生地の密度の高い遮光生地は、薄手の生地よりも重いため、大きなシェードを作る際は厚みや重さも考慮して生地選びをするのがオススメです。
【参考コラム】シェードってどんな特徴があるの?オススメの窓は?
まとめ
おすすめはカーテンか縦型ブラインド、場合によってロールスクリーンや電動製品も
横幅が大きく、高さも床まである窓は、カーテンや縦型ブラインドなど横方向に開閉する製品が最もオススメです。
【参考コラム】縦型ブラインド(バーチカルブラインド)ってどんな特徴があるの?
窓からの出入りがしやすく、幅が広がることで操作が重くなることを気にする必要がないので、使い勝手に優れています。
出入りの頻度は少なく、一枚でスッキリとさせたい場合や、直射日光や上部からの視線を遮りたい場合にはロールスクリーンもお使いいただきやすい製品ですが、窓を開けておいて風を通したいときなどは気をつける必要があります。
【参考コラム】ロールスクリーンってどんな特徴があるの?オススメの窓は?
横幅の大きな製品で開閉の重さが気になったり、分割して何台も開閉しなければいけないのが大変そうだったりという場合は、毎日の開閉をグンと楽にしてくれる電動タイプの製品もオススメです。
スマートフォン等から操作可能な商品もありますので、ご相談ください。
このコラムでは、かあてんやの経験からの「オススメ」をご紹介しましたが、その窓のある場所をどういう風に使う予定かや、窓の向く方角、周りの環境等によって、オススメは変わってきます。
まずは、お住まいになってからのことを想像してみましょう。
かあてんやスタッフがお客様のご希望やイメージを踏まえて、最適なスタイルをご提案させていただきます。