カーテンの吊り方、「Aフック」「Bフック」の違いとは?
カーテンをレールに吊る時、カーテンフックの違いで吊り方を変えられることをご存知でしょうか。
主に「Aフック」「Bフック」と呼ばれる2通りがありますが、ここではその違いは何なのかをご説明します。
Aフックとは
Aフックは、レールにかけるフック(写真の赤丸)部分が、本体より上に少し出たような形になっているカーテンフックです。
Aフックを使うと、カーテンレールが見えるようにカーテンを吊ることができます。
レール自体を見せたい装飾レールの場合は、Aフックを選択します。
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また、カーテンがレールより上に出ないというAフックの特徴から、
- レールが天井やカーテンBOX、窓枠の内側に付いている場合
- 壁から正面にダブルレール(2本並んで付いているレール)が付いている場合の窓側のカーテン
なども、レールやその上にある天井、窓枠などとぶつからないようにAフックを選びます。
レールなどとカーテンがぶつからないため開閉がスムーズに行えること、カーテンを開けて束ねる時もまとまりやすいことがAフックの特徴です。
Bフックとは
Bフックは、レールにかけるフック(写真の赤丸)部分が、本体の中ほどに付いている形のカーテンフックです。
Bフックを使うと、カーテンレールを隠すようにカーテンを吊ることができます。
主に
- 壁から正面にダブルレール(2本並んで付いているレール)が付いている場合の部屋側のカーテン
- 壁から正面にシングルレール(1本のみのレール)が付いている場合のカーテン
に使われます。
上の写真でも、よく見ると手前の部屋側の厚地カーテンはレールを隠すBフック、奥の窓側にあるレースカーテンはレールにぶつからないAフックになっているのがお分かりいただけるかな?と思います。
Bフックの目的は、レールを隠すことでカーテンを閉じたときの見た目がスッキリすることの他、レールとカーテンのすき間を防ぐので光漏れが少なくなることにもあります。
遮光性を求めたい窓には、遮光カーテンをBフックで付けることをオススメします。
AフックとBフック、実は同じもの!
上でご紹介した写真のAフックとBフックは、実は同じフックです。
現在かあてんやで使用しているフックは「アジャスターフック」と言い、フック部分の高さを変えられるようになっているためです。
【参考コラム】カーテンのフックってどんなものがあるの?
そのため、「Bフックでカーテンを作ったけど、やっぱりレールを見せたい!」という時などには、フックの高さを調整してAフックに変えて使うことも、不可能ではありません。
とは言え、AフックとBフックとではフック部分の高さが数cm違うため、フック調整だけでカーテンを上げ下げすると、裾が床に引きずってしまったり、逆に隙間が空きすぎた状態になったり、レースカーテンの裾がはみ出て見えてしまったりします。
同じ大きさの窓に対して、Aフックで付けるときとBフックで付けるときでは、カーテン全体の丈の長さ(総丈)が違ってくるためです。
カーテンを製作する前に、お部屋の使い方を想像しながら打ち合わせして決めておくことが大切です。