自宅で洗える!シェードのお手入れ方法
カーテンと同じ生地で作れるのが特長のシェード。
【参考コラム】シェードってどんな特徴があるの?オススメの窓は?
自宅で洗えるウォッシャブル生地であれば、カーテンはもちろん、シェードの生地も洗濯機で洗うことができます。
でも、シェードって生地と機械が組み合わさっているので、カーテンと比べて外し方や戻し方が分かりにくいですよね。
ここでは、そんなシェードの外し方付け方や洗濯の方法、また日々のお手入れについてご紹介します!
カーテンも一緒に洗いたい場合は、こちら↓のコラムもあわせてご覧くださいね。
【参考コラム】自宅でカンタン!カーテンお洗濯方法
目次
シェードの構造
シェードは、カーテン生地で作られた「幕体」と、幕体を上げ下げするための「メカ(機械)」で出来ています。
メカ本体(ヘッドレール)はシェードの一番上にあり、そこから細いコード(昇降コード)が何本も出ています。
裏側を見てみると、昇降コードが縦方向に並んでいるのがわかります。
昇降コードは、幕体の裏に付けられたリングの中を通っていき、幕体に縫い付けられた「コードアジャスタ」という部品で幕体に固定されています。
幕体に固定された昇降コードが、上部の機械の中で巻き取られて引っ張られることで幕体が上がるというのが、シェードが動く原理です。
また、幕体の一番下の折り返し部分には、幕をまっすぐキレイに保つための棒状のおもり「ウェイトバー」が入っています。
生地の取り外し方
幕体を取り外す際は、シェード本体を窓から外す必要はありません。
窓に取り付けたままで、生地だけを取り外すことができます。
ここでは、シェード幕体の裏に丸いリングが縫い付けられているオーソドックスなシェードの場合の生地の取り外し方をご紹介します。
洗濯をお考えの場合は、事前に洗濯ラベルをチェックして、洗える生地であるかどうかを確かめておきましょう。
洗濯機のマークが付いていれば、洗濯機でお洗濯可能です。
手洗いマークの場合も、洗濯機の手洗いコースを利用したり、さほど大きくないシェードであれば手洗いで洗うことができます。
1.シェードを全て降ろします。
幕体が上がった(シェードが開いた)状態のまま外してしまうと、戻すときにとっても大変!メカの故障にもつながるおそれがあります。
幕体は一番下まで降ろして、シェードを閉じた状態にしましょう。
2.操作チェーンが動かないよう、束ねるか洗濯バサミなどで止めます。
チェーンが動くと、コードが巻き取られてしまうことがあります。
3.昇降コードに印を付けておきます。
シェードが傾かずまっすぐ昇降するためには、何本もある昇降コードを全て同じ高さで固定する必要があります。
かあてんやでの制作時は、職人が微調整しながら高さを揃えて固定していますが、お洗濯してまた取り付けるときにイチから高さを揃えるのは大変。
そこで、外す前の高さがどうだったかが幕体を戻すときに分かるよう、昇降コードの、コードアジャスタに巻きつけられているギリギリのところに印を付けておくことをオススメしています。
印は、あまり濃く付けると、その後の使用中に色移りしてしまうおそれがあるのでご注意ください。
4.コードアジャスタ部分の写真を撮ってから、昇降コードをアジャスタから外します。
昇降コードがどのように巻かれていたか、あとで取り付けるときに確認できるようにしておきましょう。
コードアジャスタから外したコードは、まだリングの中を通っていますが、メカ本体から幕体を外すときに一緒に抜けていくので、この段階であえて抜かなくても大丈夫です。
ただしこのときに、リングを昇降コードがどのように通っているかを見ておく必要があります。
シェードの大きさによっては、1番上のリングには通していない場合があります。洗濯のあと取り付けるときに同じように戻せるよう、しっかり確認しておきましょう。
5.ウェイトバーを抜き取ります。
ウェイトバーは幕体下部の折り返しに入っています。
折り返しの左右どちらかに出し入れのための穴が開いていますので、そこから抜いてください。
(写真では昇降コードがアジャスタに巻かれていますが、手順通りに進めるとコードは垂れた状態となります)
抜いたウェイトバーは平らなところに置いておくか、立てかける場合は倒れないようにしておいてください。
6.メカ本体から幕体を外します。
幕体はマジックテープでメカのヘッドレールに固定されています。
マジックテープを剥がしながら、幕体を外していきます。昇降コードも同時にリングから抜けていきます。
抜けた昇降コードは、絡まってしまうのを防ぐため、束ねて軽く結んでおきましょう。
これで幕体の取り外しは完了です。
洗濯の手順
1.幕体についたコードアジャスタを外します。
幕体に縫い付けられたループに引っ掛けてある部分は、フックのような構造で、外せるようになっています。
全て外せたら、無くさないように取っておきましょう。
その他のリングは、付けたままお洗濯ができますので、取り外さなくて大丈夫です。
2.幕体をたたみます。
リングが付いた裏面が内側に来るように、折り目に沿ってジャバラ状に折りたたみます。
細長くなったら、洗濯ネットに入るように横方向にもたたみます。
3.洗濯ネットに入れて、洗濯します。
弱水流(ソフト洗いコース、手洗いコース、ドライコースなど、お持ちの洗濯機に合わせて)にし、水量は多めにして洗います。
洗剤は、デリケートな衣類用タイプの中性洗剤をおすすめします。
脱水はなるべく短く、20〜30秒程度にしましょう。
手洗いの場合も中性洗剤を使用し、もみ洗いは避けて押し洗いをします。
脱水も、押し絞りするようにしましょう。ひねって絞ると歪みの原因になります。
4.シワにならないよう、広げて干します。
シワを防ぐため、脱水が終了したらすぐに幕体を取り出し、広げて干します。乾燥機は縮みの原因になるので厳禁!
ただし、濡れたままメカに取り付けていくと、重みで生地が伸びて、本来の寸法と合わなくなってしまうおそれがあります。
物干し竿などにかけるか、可能であれば平干しがオススメです。強い日光は変色の原因となるため、できれば日陰に干すのが良いでしょう。
生地の折り返しの部分までしっかり乾いたら、メカ本体に取り付けていきましょう。
生地の取り付け方
1.幕体にコードアジャスタを取り付けます。
フックのような部分を幕体裏のループに取り付け、カチッと閉じて固定します。
2.ヘッドレールに幕体を貼り付けます。
マジックテープで貼るだけの作業ですが、ここでできるだけ水平に、左右も均等に取り付けるのがポイントです。
片方の端を貼ったらもう片方の端を貼り、次は真ん中、その次は端と真ん中の間というように貼りながら調整していくと、均等に貼ることができます。
生地をピンと張ろうと引っ張りすぎると伸びてしまうので、力加減に注意しましょう。
3.昇降コードを幕体裏のリングに通していきます。
幕体裏を見ると、リングの付いたテープと昇降コードとが大体同じ位置に来ていますので、コードを上から順番にリングに通していきます。
取り外すときに確認して、1番上のリングを通っていなかったシェードでは、同じように1番上は通さずに2番めから通し始めます。
途中のリングを通し忘れるとシェードがキレイに上がっていかない原因になるので、間違いなく通っているか確認しながら進めましょう。
4.操作チェーンが動かないよう、洗濯バサミなどで幕体に止めておきます。
チェーンが動くと、コードが巻き取られてしまうことがあります。
5.ウェイトバーを取り付けます。
取り外しの際に抜いておいたウェイトバーを、取り出した穴から差し込みます。
左右のゆとりが均一になるよう、位置を整えます。
6.昇降コードをコードアジャスタに巻き付けます。
取り外し時に付けておいた印と撮った写真が、ここで役立ちます。
印を目印にして、コードアジャスタに余りのコードを写真と同じように巻き付けていきます。
きっちり巻き終わったら、上から下がっているコードを引っ張っても巻きがほどけないか確認しておきましょう。
7.正面から見て生地がまっすぐ降りているか、実際に上げ下げして傾きが無いかを確認します。
左右の高さが違ったり、突っ張った箇所やたわんだ箇所がある場合は、その箇所の昇降コードを巻き直して調整します。
調整のときも必ず、一番下まで降ろしてから行いましょう。
上げたときに高くなるところや突っ張るところはコードを少し長めに巻き直し、低くなるところやたわむところはコードを少し短めに巻き直します。
まっすぐ上下することが確認できれば、取り付け完了です。
幕体の取り外し・取り付けが楽になる仕様もあります
シェードの幕体の取り外し・取り付けは、順序通りにやると一つひとつはそれほど難しくはないですが、工程が多いのでちょっと大変に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
現在、かあてんやでは「セーフティー仕様」という仕様のシェードも販売しています。
こちらは幕体裏のコードアジャスタやリングが、一定の力がかかると外れるようになっています。
特に小さなお子様のいらっしゃるご家庭の安全対策としてオススメしているのですが、「外しやすい」ということは、お洗濯の際にもとても便利!
幕体を取り外す際、昇降コードの巻きをほどくことなく取り外せるので、お洗濯後に取り付けるときも一つひとつ巻いて、確認して巻き直して高さを調整して、という手間が必要ありません。
取り外し・取り付けが簡単になれば、お洗濯もしやすくなり、より清潔に保ちやすくなりますね。
これからシェードを購入される際は、ぜひこのセーフティー仕様の採用をオススメします。
洗えないシェードの場合や普段のお手入れは
ウォッシャブルではない生地のシェードの場合は、ハタキ等で表面のホコリを落とすようにしましょう。ウォッシャブル生地の普段のお手入れも同じです。
カーテン・布団用のノズルを付けた掃除機(弱)でホコリを吸い込むのも有効です。
あまりホコリを飛び散らせたくない場合はカーペット用のローラー等を使う方法もありますが、粘着力が強いと生地を傷めてしまうのでご注意ください。
こまめな換気や室内の除湿をすることも、カビ対策となり、シェードを長くお使いいただきやすくなります。
布地以外の汚れ落としは、中性洗剤(食器食品用)を洗剤の表示に従って、必ず水でうすめてご使用ください。また、シンナー、ベンジン等はご使用にならないでください。
最後に
今回はシェードのお手入れや洗濯についてご紹介しました。
シェード幕体の生地が傷んでいる場合は、洗濯により破れてしまう可能性もありますので、心配でしたらクリーニング店などにご相談くださいね。
また、幕体の洗濯中にメカ部分や窓自体も掃除をしておくと、洗ったばかりの幕体に汚れが移るのを防止できます。
シェードをキレイにして、清潔な空間を作りましょう♪