カーテンを吊り替えたいんだけど、レールの採寸ってどうすればいいの?
現在お使いのカーテンが古くなったり汚れたり、模様替えして気分を変えたくなったり、カーテンを吊り替えたいなぁと思うタイミングは人それぞれあるのではと思います。
吊り替えの時は、カーテンがかかっていた窓には既にカーテンレールが付いています。
新しいカーテンも既存のレールに合わせて作ることになるのですが、いざ測ろうにもどこをどうやって測ればいいのかイマイチよく分からない、という方はいらっしゃいませんか?
このコラムでは、レールがついている窓の測り方のポイントをお教えします!
目次
まずはカーテンレールの構造から
カーテンレールには、大きく分けて「装飾レール」と「普通レール(機能性レール)」とがあります。
【参考コラム】カーテンレールってどんな種類があるの?
見た目は結構違いますが、基本的な構造はほとんど同じ。
棒状のレールに、カーテンを吊るすための「ランナー」という部品がたくさん付いており、レールの端はランナーが抜け落ちてしまわないようにキャップが付いています。装飾レールのキャップは、レール全体の中でも特に装飾性が高い部分です。
キャップのすぐ手前には、カーテンの端が動かないように固定するための特別なランナー、「エンドランナー」があります。普通レールの場合は、写真のようにキャップとエンドランナーが一体化していることが多いです。
また、上の写真のようなリング型のランナーがレールに通っているタイプの装飾レールには無いのですが、普通レールや、普通レールと同じように車輪付きのランナーがレール内部を通っている装飾レールにはある特徴的な部品が「マグネットランナー」です。
両側に引き開けるカーテンを想定したレールでは真ん中に一組(上記写真)、片側に引き寄せるカーテンを想定したレールではカーテンの開け閉めをする側に一つ付いており、カーテンを閉めたときにマグネットの磁力でカチッとくっついて、すき間が開かないようにしてくれます。
レール付きの窓の測り方
既にレールが付いている窓に新しいカーテンが欲しいときの採寸手順です。
用意するもの
- メジャー…かあてんやスタッフは金属製のものを使いますが、布や紙製のものでも構いません。出来れば2人一組で測っていただくと、より正確に測れます。
- メモ用紙と筆記用具…測った寸法や情報が分からなくならないよう、必ずメモを取りましょう。簡単で良いので窓の図を描いて、そこに寸法を書き込んでいくと、窓のどこを測った寸法なのかが分かりやすいです。
- カメラ…スマートフォンのカメラ機能で大丈夫です。
1.まずはレールの長さを測ります。
このとき測るポイントは「エンドランナーから反対側のエンドランナー」です。「キャップの先から反対側のキャップの先」ではないことに注意してくださいね。
キャップとエンドランナーが一体化している普通レールでは測る位置が分かりやすいですが、ランナーがリング型の装飾レールの場合、エンドランナー自体もキャップの根元からブラケット(レールを壁に固定する部品)まで動く余裕があります。
そのようなレールの場合は、エンドランナーをキャップの根元(動く範囲で一番外側)まで動かして測ります。
2.高さを測ります。
高さは、ランナーの輪(「カン」と言います)の下の内側部分から測ります。これを「カン下寸法」と言います。
掃き出し窓(床まである窓)の場合…カン下〜床までの寸法
腰窓(「腰高窓」「中連窓」とも言い、大人が立った時に腰くらいまでの高さの窓)の場合…カン下〜窓枠の下の端までの寸法
を測ります。
ランナーに引っかけられるメジャーがあると便利です。
3.レールが何本あるか確認します。
窓に対して2本のレール(ダブルレール)が付いていれば、厚地のカーテンとレースカーテンの両方を付けられます。
レールが1本(シングルレール)の窓であれば一枚だけを付けることになるので、どんな生地のカーテンが付いていると良いか、その場所に合わせてご検討ください。
レールは1本しかないけど厚地カーテンとレースカーテンがやっぱり両方必要だということであれば、既存のレールを取り外して新たにダブルレールを取り付けたり、賃貸などでレール工事は難しくても、窓枠内側に突っ張りポールでカフェレースを付けることが可能な場合もありますので、ご相談ください。
4.マグネットランナーがあるかどうかを確認します。
真ん中に付いていれば左右に引き分ける「両開き」、片側に付いていれば左右どちらかに寄せる「片開き」のカーテンを作るのが一般的です。
マグネットランナーが付いていない場合は、その場所のカーテンをどういう風に使いたいか想像してみましょう。
横幅が1m程度までの窓は片開き、それより幅が広い窓は両開きにすることが多いです。片開きの場合は左右どちら側に寄せたいかも考えてみてくださいね。
5.ランナーの数を数えます。
今のレールにはランナーがいくつ付いているかが、カーテンを作るときに大事な情報となります。
うっかり、ランナーの数よりもフックの数が多いカーテンを作ってしまうと、せっかく完成したカーテンがかけられないということになってしまいます。
エンドランナー、マグネットランナーも含めて、いくつのランナーが付いているかを数えて、メモを取っておきましょう。
この時、マグネットランナーが何個目にあるかも重要です。
真ん中にマグネットランナーがある場合は、一組のマグネットランナーが右側と左側に分かれるようにカーテンを作るので、「右側のマグネットランナーから右側のエンドランナー」「左側のマグネットランナーから左側のエンドランナー」のランナー個数をそれぞれ数えてください。
もし、過去にランナーが壊れてしまったなどで、レールの長さに対して明らかにランナーが少ない場合、一部のレールでは後からランナーを追加できるものもございます。カーテンと合わせてご相談ください。
6.レールがどのように付いているかを確認します
レールが窓枠内側の上の部分に付いている場合は「枠内付」、窓枠より少し上の壁に付いている場合は「正面付」、お部屋の天井に付いている場合は「枠外天付」、天井を掘り込んだカーテンBOXに付いている場合は「BOX付」です。
詳しくはこちらをご覧ください。
【参考コラム】「正面付」「天井付」取り付け方の違いとその利点は?
このレールの付き方を確認することで、次にチェックするフックの種類が判断しやすくなります。
7.今ついているカーテンが、AフックかBフックかを確認します。
レールが見えるようにカーテンが付いている場合は「Aフック」、レールが隠れるように付いている場合は「Bフック」です。
詳しくはこちらをご覧ください。
【参考コラム】カーテンの吊り方、「Aフック」「Bフック」の違いとは?
レールの取り付け方が「枠内付」や「枠外天付」「BOX付」の場合はAフックであることがほとんどですが、「正面付」の場合は特にAフックBフックどちらもよく使われるので、今あるカーテンと同じ形で作りたい場合は必ず確認をお願いします。
今のカーテンと同じではなくても良い、もしくはレールはあるけどカーテンは付いていなかった場合は、上のコラムを参考にしながら、どちらの方が良いか考えてみてくださいね。
8.窓の写真を撮ります。
ここまで、寸法や数などいろいろメモを取ったと思いますが、実際の窓の写真があると、さらに多くの情報を読み取ることができます。
以上で採寸は終了です!お疲れ様でした
この手順で測ると、以下の情報が分かると思います。
- レールの長さ
- 高さ(掃き出し窓はカン下~床まで、腰窓はカン下~窓枠の下の端まで)
- レールの本数
- マグネットランナーの有無
- ランナーの個数
- レールの付き方
- フックの種類
- 窓の写真
これらをかあてんやでお知らせいただけると、その窓に合わせたカーテンをお作りできます。
あと一点、カーテンの裾の仕様については、専門店としてのオススメをご提案させていただきますが、「今ついているカーテンと同じようにしたい」などご希望がございましたら、現状の仕様をお知らせくださいね。
【参考コラム】オーダーカーテンって、裾にもこだわってるってホント?
でも、採寸にこれだけの過程が必要となると、測り間違いや数え間違いも心配…それに窓がいくつもあったらちょっと大変だし、どの窓の情報か分からなくなって混乱したりもしてしまいそう…
そんな方もご安心ください!
かあてんやは1窓から採寸無料です!
スタッフがお伺いしての採寸では、窓の寸法を測るだけでなく、お部屋全体の雰囲気に合わせてオススメの商品をご提案させていただきます。
また、スタッフが採寸する場合は、上に挙げた項目よりさらに細かく測らせていただいています。
長年お使いのレールは、カーテンの重みやその他の要因によってゆがんで寸法が変わっていることがあったりもします。カーテンの吊り替えを機に、レール自体の状態などもプロの目でチェックしておくと安心ですよね。
【参考コラム】採寸ってどんなことしてくれるの?
かあてんやの店舗がある石川県、富山県のお客様でしたら、採寸~御見積は無料でご対応しております。
また、隣接する県の方もご対応可能な場合がございます。
【参考コラム】どこまで出張してくれますか?
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